【バラの新芽時期】害虫・病気予防対策と肥料再開のタイミングを解説

冬の休眠期(12月~2月中旬ごろ)が終わってバラの新芽が出てくるとワクワクしますよね。

ただ一方で、害虫被害や病気などの心配の種も出てきます。

この記事では、新芽の時期にやっておくと安心な【害虫・病気予防について】と、休眠期にお休みしていた【肥料やりをどのタイミングで再開していくと良いのか】ということを詳しく解説していきます。

どうぞあなたのバラにお役立てください。

目次

新芽の時期だからできる害虫・病気予防について

この時期にやっておくと良いのは、葉の裏への薬剤散布と土の表面にマルチングすることです。

では1つ1つ解説していきます。

薬剤散布

バラの葉の病気といえば、葉の表面に黒い点々ができる【黒点病(黒星病)】と葉の表面に粉が吹いたようになる【うどん粉病】ですが、この2つの病原菌は葉の裏から侵入するといわれています。

つまり、葉っぱが蕾のようにゆるく閉じている新芽の時期は葉の裏側が良く見えるため、病気を予防するための薬剤散布に適した時期と言えるんです。

ここを逃すと葉が開ききってしまうので、葉の裏側に薬剤を散布するのはなかなか難しくなります。

そのためにも、新芽が出てきてまだ葉の裏側が見えている時期は、病気の予防として薬剤を散布するにはとても良いタイミングと言えます。

マルチング

土の表面が良く見えるこの時期は、土の中に侵入するコガネムシの幼虫を阻止するために、土の表面にマルチングといって土以外の何かを敷き詰めることが大切です。

コガネムシの幼虫はいつの間にか地中に侵入し、大切なバラの根っこをどんどん食べて株自体を弱らせてしまいます。

そして、マルチングにオススメなのは【バラのたい肥】

バラのたい肥を、土の表面に3~4センチほどの厚みでしっかり覆っておくことで、コガネムシの幼虫が地中に侵入する確率をグンと下げることができます。

たい肥は一見土にしか見えませんが全くの別物で、土の状態を整えたり適度に水はけと水もちもいいため、極端な乾燥から株を守ってくれる優れものでもあります。

もし、あなたのバラの土の表面がまだむき出しになっていたとしたら、この新芽の時期にバラのたい肥をしっかりマルチングしてあげてくださいね。

肥料再開のタイミングはいつ頃?

休眠期にお休みしていた追肥を再開するタイミングは3月下旬ごろです。

新芽が少し成長し始めるこの頃から、株は光合成をしながら幹の部分の成長をはじめ、あわせて根っこの部分もぐんぐん伸びはじめます。

この成長期に合わせて追肥を再開することで、株に前もって栄養分を与えることができます。

そして、このときに与えて欲しいのは、液体肥料ではなく固形の肥料です。

固形の肥料は水をあげるごとに土に溶け出して、ゆっくり長い期間で株に栄養を与えてくれるからです。

肥料をあげる場所はできれば根元ではなく、延長した先に根っこの先っぽがあるであろう鉢のふち付近、地植えならば根元から少し離れた場所に軽く一掴みをパラパラ蒔く感じです。

新芽が出てきて少したった3月下旬ごろに、固形の肥料を追肥して開花に向けた準備をはじめましょう。

まとめ

バラを育てる中で、年に1度だけ訪れる『新芽だけがある季節』にやっておくと安心なことは

1.薬剤散布(葉の裏側)
2.マルチング
3.追肥の再開(3月下旬ごろ)

この3つになります。

少し手間はかかりますが、どれもこれからのバラシーズンに向けて害虫被害や病気の予防、さらに株自体を強くしてくれる作業になりますので、ぜひやってみてください。

ただ、薬剤散布と肥料を与えることはこの新芽の時期だけでなく、定期的にやっていくことがとても大切ですので引き続き頑張ってくださいね。

肥料を与えるタイミングについては、次の記事も参考になさってください。

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