この記事では、季節別で鉢植えのバラの水やり頻度や、初心者が水やりで注意するポイントについて解説していきますので、ぜひご参考になさってください。
季節別・鉢植えバラの水やりで初心者が注意するポイント

バラは基本比較的強い植物なので、午前中に1回鉢から流れるくらいの水をあげていれば大丈夫ですが、季節によっては、それが多すぎたり少なすぎる場合もあります。
バラの根は、水がある状態のときに水分や栄養を吸い上げ、乾いた状態のときに根を伸ばし成長します。
このバランスが崩れると、何となく元気がない!ということになってしまうんです。。。
まずはじめに、基本の水のあげ方で注意することをご紹介します。
①バラの苗に水をあげるときのジョウロは、注ぎ口はシャワーにせず細い注ぎ口にする。
②水をあげるときは、なるべく低い位置で葉っぱに水がかかったり土がはねないようにする。
理由は、鉢の表面の土にはバラの病気のもとになる雑菌がたくさん付いているため、水の勢いでそれを葉につけないようにするためです。
シャワーで高い位置から水をあげると、どうしても葉の裏に土や水が跳ね返ってしまいます。
そうならないためにも、バラに水をあげるときは、細い注ぎ口のジョウロで土が跳ねないように、なるべく葉に水がかからないよう低い位置行うのがベストです。
~春編~

冬の休眠期から苗が目覚めはじめる頃は、寝起きの人間と同じでバラもそれほどのどが渇きません。
また、バラシーズン真っ盛りの5月はでも、1日1回しっかり水をあげていれば大丈夫です。
ただ、春一番のような風が強い日で土の表面が明らかにカラカラになってしまったときや、まれにある夏日には、時間をおいて夕方に2回目の水やりをしてもいいと思います。
さらに雨降りのときですが、生い茂っている葉っぱが傘になっていて雨水はほとんど土に水が届いていないなので、忘れずに1日1回水をあげましょう。
~夏編~

バラも人間とおなじで、とてものどが渇いた状態です。
ただ、日の高い日中に水をあげると、またたく間に鉢の中は沸騰状態になり根が傷んでしまうので注意が必要です。
仮に、お昼間に花や葉っぱが明らかにしおれているのを発見したら、一度バケツ1杯ほどの水をあげて鉢の温度を下げてから、もう一度新しい水をバケツ1杯あげてください。
そしてもう1点、夏の水やりで注意したいのが水の温度です。
家の中の水道からの水ならば大丈夫ですが、外の蛇口からの場合、出しはじめの水はしばらくお湯になっていることがあります。
特に日中や夕方は、しっかり水が冷たくなるのを確認してからあげてくださいね。
夏はバラもとてものどが渇いていますので、朝と夕方以降の2回たっぷり水をあげるようにしましょう。
~秋編~

秋は夏のなごりで、ついつい水をあげて過保護になりがちですが、休眠期に向かうバラにとってそれはあまりよくないので、土の状態を見ながら1日1回、または「乾いたら水をたっぷりやる」をしてみてください。
季節を追うごとにバラは休眠期に入る準備を始めますので、水やりの間隔を少しずつあけていくことをおすすめします。
たとえば、9月は毎日、10月は1日おき、11月は2日おき、12月は…という感じです。
秋の水やりは少し難しく感じるかもしれませんが、わからなくなったら「乾いたらたっぷりの水をあげる」をやってみてください。
乾いた土は薄茶色ですが、乾いた土は黒っぽくなります。
~冬編~

この頃バラは休眠期に入るので、それほど根から水を吸い上げることをしません。
つまり、土がなかなか乾かなくなるので、水をあげる間隔をあけても大丈夫になります。
ただ、植え替えや剪定をした直後は、たっぷり水をあげましょう。
冬の水やりは比較的らくな4~5日おきになります。
もしこの時期にまだ葉っぱが残っているようなら全て葉を落とし、しっかり休眠期に入って次のシーズンに備えてもらいましょう。
まとめ
バラに水をあげるときは、葉の病気を防ぐために土や水が葉の裏に跳ねないようジョウロの注ぎ口を細くして、なるべく低い位置からあげましょう。
水やりの頻度は午前中に1回だけ。また「土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷり上げる」が基本になります。
ただバラの根は、水がある状態のときに水分や栄養を吸い上げ、乾いた状態のときに根を伸ばし成長するため、そのバランスが崩れないよう季節ごとに注意する必要があります。
【暑い夏】朝晩の2回、涼しい時間帯にあげる
【秋~冬】1日1回の頻度から少しずつ間隔をあけていく
【冬】休眠期に入るため4~5日に1回
バラは基本的には強い植物ですので、ここまで厳密に水やりをしなくても大丈夫でが、ポイントを押さえておけば安心だと思います。
あなたのバラが元気に育ちますように!
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