バラは放っておいても花を咲かせますが、あまり放置していると年々花付が悪くなります。
その原因は栄養不足・根詰まり・その他にもいくつか考えられますが、この記事ではその中でも大切な冬仕事である強剪定について初心者でもわかりやすく解説していきます。
あわせて、花を美しく咲かせるポイントもお伝えしますので、ぜひご参考になさってください。
バラを育てるのに冬仕事(強剪定)がなぜ必須なのか?

株のリフレッシュすることで次のような利点があります。
バラは花を咲かせるために、たくさんのエネルギー(養分)と光合成のための日光の光や、病気をなるべく避けるための風通しも大切になってきます。
そして、ただ花を咲かせるだけでなく、あなたが思い描いたようなバラの風景が作れたら最高ですよね?
そんな理想の風景を叶えるためには、冬の強剪定が必要にななってきます。
基本を知ればそれほど難しくないので、ぜひやてみてください。
初心者でも花を美しく咲かせるための強剪定ポイント
あなたが思い描くような形で、バラを美しく咲かせる強剪定のポイントは種類によって少し違うので、それぞれのポイントを解説していきます。
①枝を数メートル伸ばす「つるバラ」、②枝を約1・5メートル以内で成長する「半つるバラ」、➂「木立性のバラ」この3種類、どれも共通していることもありますので、そちらからご紹介していきます。
つるバラ・半つるバラ
このときの剪定の目的は、枝先を切ることで株に刺激を与えることです。
さらに、つるバラでも半つるバラでも枝が長く伸びる性質のため、花を美しく咲かせるには【誘引】という作業が必要です。
この誘引は、バラの【頂芽優勢(ちょうがゆうせい)】という1本の茎の1番上の芽だけが開花する性質を利用し、下の写真のように人工的に枝を倒して仕立てることで、それぞれの芽がどの芽も一番上?と勘違いし、1本の茎からたくさんの花を咲かせてくれます。
これを誘引せずにそのままにしておくと、1本の茎からは1輪の花しか咲きません。
また誘引する際、大きく成長した株で枝がたくさんある場合は、風通しをよくするために枝が混みあわないように工夫しましょう。

木立性のバラ
あなたがどの位置で花を咲かせたいか?
全体的なフォルムはどんな感じが良いか?
それによって、ハサミを入れる位置が変わってくるので、剪定前にしっかりイメージしていきます。
もちろん強剪定をしなくても花は咲きますが、ぽつぽつとしか花が咲かなかったり、極端に一本が飛び出していたり花の位置がバラバラだったりして、見栄えがイマイチになる可能性が高いです。
木立性のバラの強剪定は、まずあなたが見たい花の位置を決めて、そこから新芽が伸びて花を咲かせることを想像しながら行いましょう。
このとき注意したいのは、枝の長さを半分以下にしてしまうこと。
これをやってしまうと株がビックリして弱ってまうので、伸びた枝は半分以上は残してあげましょう。
木立性の場合はお好みですが、特に誘引は必要ありません。

まとめ
バラを元気に花付良く育てながら、あなたのイメージするようなバラの風景を叶えるためには、肥料を決まった時期にあげたり、根詰まりを避けるための植替え、そして定期的な剪定して株をリフレッシュすることが大切です。
今回ご紹介した冬の強剪定は、株が元気に成長するためや、次のシーズンの開花風景を大きく左右する、大切な冬仕事になります。
そうは言っても、もしこの記事を読んで「大変そうだな。。。」と感じたら、バラの休眠期(12月~2月中旬頃まで)に、すべての葉を落として、すべての枝にサクサクっとハサミを入れて、何となく高さを揃えてあげるだけでも充分です。
また、植替えのやり方と適切な肥料の与え方、水やり方法の記事もあわせて参考になさってください。

ぜひ、来シーズンの風景を楽しむために、冬の強剪定にチャレンジしてみてくださいね!
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